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「GF(グルテンフリー)に人生をささげた男が100日後にGFの凄さをそば半スタッフに実感させる」ストーリー 第2話:「最初の挑戦」

あの日の告知から数日。

いよいよ「スタッフ100日グルテンフリーチャレンジ」がスタートする日がやってきた。

ナイス興津 「よし、今日からみんなでスタートするよ!」

そう声をかけると、返ってきたのは、なんとも言えない微妙な空気。

スタッフのひとり 「店長、正直、今朝もコンビニでパン買っちゃいました…」

ナイス興津 「え!?初日から!?」

無理もない。長年の習慣というのは、そう簡単には変えられないものだ。朝はパン、休憩中はスナック菓子、小腹が空いたらカップ麺。そんな生活を何年も続けてきたスタッフたちにとって、グルテンフリーは「知識」ではあっても「習慣」ではなかった。

そこで僕は、まず休憩室の棚を変えることにした。

いつも置いてあった菓子パンやスナック菓子をそっと片付け、代わりに置いたのは、店で余ったソバゲットと、Soppaを使った簡単なまかない。

スタッフのひとり 「え、これ食べていいんですか?」

ナイス興津 「もちろん。というか、これしか置いてないから(笑)」

最初は戸惑いながらも、恐る恐る手を伸ばすスタッフたち。

スタッフのひとり 「あ、意外と普通に美味しいっすね」

スタッフのひとり 「パスタみたいでいいじゃないですか、これ」

そんな声が上がる一方で、やはり数日もすると、我慢の限界を訴える声も出てきた。

スタッフのひとり 「店長、正直言っていいですか。夜、無性にラーメンが食べたくなるんです」

ナイス興津 「わかるよ、その気持ち。僕も最初はそうだったから」

実際、グルテンフリーを始めた最初の数日というのは、多くの人が「小麦断ち」特有の欲求と戦うことになる。これは単なる気合の問題ではなく、身体が慣れ親しんだものを求める、ごく自然な反応でもある。

だからこそ、僕はスタッフに無理強いはしなかった。

ナイス興津 「100日間、完璧じゃなくていい。まずは『続けてみる』ことが大事なんだ」

そう伝えると、スタッフの表情が少しだけやわらいだ気がした。

初日を終えたその晩、閉店後の店内で、スタッフたちがぽつぽつと感想を漏らし始めた。

スタッフのあや「思ったよりキツくないかも」

スタッフのこくぼ 「でも、正直まだ半信半疑です」

半信半疑。それでいい。今はまだ、それでいいのだ。

このチャレンジの本当の変化が姿を現すのは、まだ少し先の話になる――。

(第3話へつづく)