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暦の上はもう秋。それでも蕎麦を「すすって」食べたくなる理由

暦の上ではもう秋、という話を聞くと「え、まだこんなに暑いのに?」と毎年思う方は多いのではないでしょうか。2026年は8月7日が「立秋」。二十四節気ではこの日を境に季節のご挨拶も「暑中見舞い」から「残暑見舞い」へと変わりますが、実際の体感はまだまだ真夏そのもの。気象的には立秋の頃が一年でもっとも気温が高くなりやすい時期とも言われています。

「秋なのに全然秋らしくない」のは、今年だけの異常事態ではなく、日本の気候ではむしろ毎年の”お約束”。だからこそ昔から、この時期はのど越しよく食べられるもので夏バテを乗り切る知恵が大切にされてきました。そば半が十割そばにこだわるのも、まさにこの「のど越し」を大切にしたいからです。そば粉と水だけで打つ十割そばはもちろん、天ぷらもそばつゆも小麦粉を一切使わない完全グルテンフリーでご用意しています。

■ そばを「すする」のは、行儀作法ではなく美味しさの作法

海外からのお客様に驚かれることがあります。麺を音を立てて食べる習慣は、世界的にはむしろマナー違反とされる国の方が多く、日本のように”すする”文化がある国はかなり少数派です。このルーツは江戸時代までさかのぼります。当時のそばは屋台や立ち食いで手早くいただくファストフードのような存在で、江戸っ子たちが粋にさっと食べるうちに、音を立ててすする食べ方が広まったと言われています。

実はこの「すする」という所作、単なる勢いや粋がりだけではありません。そばを空気と一緒に一気に吸い込むことで、香り成分が鼻の奥(鼻腔)へと抜け、風味をより強く感じられるようになると言われています。逆にゆっくり噛んで食べると、この”抜ける香り”を感じにくくなり、そば本来の香りは半減してしまうとも言われています。すすって食べることは、香りを最大限に引き出すための、理にかなった食べ方というわけです。

だからこそ私たちは「すすったときに一番おいしい」そばを目指しています。そば粉と水だけで打つ十割そばは香りが強く出る反面、コシとなめらかさの両立が難しいのが常です。そこでそば半では、焼津の海洋深層水からつくる脱塩水「駿河純水」でそばを打っています。この水を使うと生地がしなやかになり、するりとしたのど越しが生まれる。すすったときの心地よさそのものを底上げしてくれる、縁の下の力持ちのような水なのです。

■ 香りは”挽きたて”が一番。だから毎日、店内で製粉しています

そばの香りは、粉に挽いた瞬間から少しずつ失われていくと言われています。そのためそば半では、北海道の契約農家が無農薬・有機質栽培で育てたそばの実を、毎日店内で自家製粉しています。挽きたての香りをそのまま、すすった瞬間の一番の”抜け香”としてお楽しみいただけるよう、日々仕込みを続けています。だしにも同じ駿河純水を使うことで雑味のない、濃くしっかりとした一杯に仕上げています。

まだまだ厳しい残暑が続きますが、暦の上ではもう秋。食欲が落ちがちなこの時期こそ、するりとのど越しよく楽しめる十割そばで、涼やかに一日を過ごしていただけたら嬉しいです。今日も皆さまのご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。


そば半へ、ぜひ食べにいらしてください

小麦を一切使わない、完全グルテンフリーの十割蕎麦。天ぷらもそばつゆも、すべて小麦不使用です。小麦アレルギーの方も、そうでない方も、同じテーブルで同じ一杯を囲んでいただけます。

そば半 登呂本店
静岡県静岡市駿河区登呂6-2-1
TEL:054-286-6333
営業時間:月曜 10:00〜14:30 / 水〜日曜 10:00〜20:00(通し営業)
定休日:火曜日

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