グルテンフリーチャレンジが始まって2週間が経過した。
スタッフたちの間で、
少しずつ体の変化を感じる声が聞かれるようになっていた。
ある日、
ホールスタッフのショウが
興奮気味に店に飛び込んできた。
ショウ
「お疲れっすみんな!
「昨日、久しぶりに久能山の階段を駆け上がったんだけど
「全然息切れしなかったんだ!」
Sさん
「おいおい~それは盛り過ぎやろ!
ショウ
「気分的にはそんな感じだったっス!
キッチンのユウコも頷きながら、
「私も最近、肌の調子がいいの。
「ニキビができにくくなったみたい」
スタッフたちは、それぞれの小さな変化を共有し始めていた。
ナイス興津はその様子を見て、満足げに微笑んだ。
「みんな、よく頑張ってるね。
「体の変化に敏感になるのは大切なことだよ」
ナイス興津
「体の声を聞くときって精神的に安定していて
「意識がしっかり自分に向いている状態だからね」
しかし、全員が順調というわけではなかった。
蕎麦打ち担当のタクミは、
最近イライラが募っていた。
毎日の食事制限にストレスを感じ、
グルテンフリーの効果もあまり実感できずにいたのだ。
天使と悪魔
その日の夜、
タクミは友人の誘いをどうしても断り切れず
とうとうラーメン屋に行ってしまった。
タクミ
「オレ、水だけでイイからさ
(でも、チャーハンはいいよな?)
ラーメン屋のテーブルには、
キンキンに冷えたビールと一緒に
焼き立ての餃子が到着した。
タクミは葛藤した。
タクミ天使
(これまでの努力が無駄になってもいいの!?あんなに頑張ってきたじゃない!
タクミデビル
(うるせーよ!食べたいもんを食えばいいじゃねーか!!
タクミ
(うぅ…でも、一口くらいなら…!)
タクミ天使
(ダ、ダメよ~!自分に負けないで~
結局、誘惑に負けたタクミは、
餃子をほうばりビールをのどに流し込んだ。
タクミデビル
(ほ~ぅら最高だろ♡)
タクミ
「かーっ!うんめ~!!」
久しぶりの小麦の味に、タクミは思わず声を上げた。
そして大盛りのラーメンを完食し、
夜の街へ溶けていった。(帰宅しました)
告白
翌朝、タクミは重い頭と胃の不快感を抱えて出勤した。
ナイス興津はタクミの様子を見て、
すぐに気づいた。
ナイス興津
「タクミ、どうした?具合悪そうだね」
タクミは観念して、昨夜のことを打ち明けた。
ナイス興津は優しく微笑んだ。
「そっか。
「でも、これって大切な経験だと思うんだ」
タクミ
「えっ?」
ナイス興津
「タクミ、考えてみてよ。
「3週間グルテンフリーを続けて、
「久しぶりに小麦を食べたら体調を崩した。
「これって、普段から小麦を食べ続けていたら
「気づかなかった体の反応かもしれないだろ?」
タクミは驚いた。確かに、今までこんな反応はなかった。
ナイス
「つまり、タクミの体は既にグルテンフリーの効果を
「感じ始めているってことさ。
「だからこそ、小麦に敏感に反応したんだよ」
その言葉を聞いて、タクミは自分の体の変化を改めて実感した。
ナイス興津は続けた。
「これからは、もっと自分の体と向き合ってみてほしい。
「きっと、新しい発見があるはずさ」
タクミは深く考え込んだ。
(確かに、小麦の影響をカラダが教えてくれたのかも…)
その日以降、
スタッフたちは自分の体により敏感になり始めた。
彼らは日々の小さな変化に気づき、
それを共有し合うようになった。
グルテンフリーチャレンジは、単なる食事制限ではなく、
自分のカラダと精神との対話の時間になりつつあった。
しかし、この変化はまだ始まりにすぎない。
彼らの前には、さらなる驚きと発見が待っているのだった。
次回、スタッフたちはある意外な効果に気づき始める。
果たして、それは何なのか?
ナイス興津とそば半スタッフ達の新たな挑戦は、
まだ続く――。
Q、ちなみ『ナイス興津』はなんでそんな名前なのか・・
A,お店の人財育成の一環でスタッフの良いところをどんどん承認していこう!
という取り組みをしています。
だからまずは自分が旗振り役になって承認の輪を広げていこう!
というのを忘れないために名乗り始めました。