第1話:「疑念」
そば半店主兼グルテンフリー伝道師のナイス興津は、
そば半を経営する中で、常にグルテンフリーの素晴らしさを伝えることに注力してきた。
彼自身、グルテンフリーに人生を賭け、顧客の健康増進に貢献している。
しかし、ある時。。
そば半のスタッフたちが誰かが買ってきてくれたお土産のクッキーを
バリんバリん食べながら談笑しているのを見かけてしまった。
ナイス興津
「美味しそうだね」
そう声をかけるとバツが悪そうに皆、下を向いてしまった。
(やべ~店長いるじゃん)
グルテンフリーの商品を販売し、その良さをお客様に説明するのが日々の仕事であるはずのスタッフたち。
なのに本当はスタッフ達がその効果に懐疑的であることにナイスは気付き始めていた。
ある日、ホールで働くスタッフの一人が、ナイス興津にこう話しかけた。
Sさん
「グルテンフリーって本当に健康に良いんですか?なんか、実感がないんですよね。
「 お客さんにも勧めてるけど、言われた通りのセリフを言っているだけで、
自分ではどうもピンと来ないんです」
その言葉に、ナイス興津は少し悲しくなった。
(彼らが本当にグルテンフリーの良さを理解しない限り、
お客様に心から勧めることはできない)
自分が信じているこのグルテンフリー健康法を、
どうすればスタッフ自身、心からお客様に伝え、オススメできるのか。。。
「そうだ!」
ナイス興津は思い立った。
スタッフ全員に「100日間グルテンフリーチャレンジ」を提案しようとしようと。
スタッフ自らが実際にグルテンフリーの生活を送り、その変化を実感できれば、
きっと彼らもグルテンフリーを真に理解できるに違いない。
そう確信したナイス興津は、早速、スタッフ全員に集まってもらうことにした。
ナイス
「みんな、ちょっと話があるんだ」
その言葉に、スタッフたちは一瞬緊張した表情を見せたが、
ナイスはすぐに続けた。
ナイス
「グルテンフリー生活を100日間、みんなで実践してみないか?」
その提案に、スタッフたちは驚き、ざわつき始めました。
「わかってるよ、最初は大変かもしれない。
でも、ただ頭で理解するよりも、自分で実践して効果を実感する方がお客様にも伝えやすいよね?
「もちろん、無理強いはしない」と付け加えたが、ナイスの情熱に
スタッフの中には興味を示し始める者もいた。
「たとえば、普段の食事はどうしたらいいですか」
「和食中心にするといい。
醤油に入っている小麦はそんなに気にしなくてもOKだよ」
「それに・・
「そば半には、たくさんのグルテンフリーの商品があるだろう?
十割蕎麦や蕎麦パスタ『SOPPAソッパ』、そば粉100%バゲット『ソバゲット』もある。
これを活用して、家でも簡単にグルテンフリーの食事が取れるように工夫するつもりだ。
「レシピも共有するし、外食の際のアドバイスもするよ」
と提案した。
さらに、
「みんなでこのチャレンジに参加してほしいんだ」と真剣に訴えた。
最初は半信半疑だったスタッフたちも、どこかでその変化に期待している
「やってみます」と、一人のスタッフが手を挙げた。 それを皮切りに、他のスタッフたちも徐々に参加を表明し始めた。
「よし、決まりだ! 100日後は、みんなでこのグルテンフリーの経験をシェアしよう。
そしてその時、
みんなが実感している体調やココロの変化を楽しみにしている!」
ナイス興津は再び満面の笑み浮かべた。
そしてそば半のスタッフたちは、ナイス興津の提案した
「100日間グルテンフリーチャレンジ」に挑戦することとなった。
グルテンフリーの効果は100日後に明らかになるだろう。
ナイスは、スタッフたちの挑戦が、
お客様に心からグルテンフリーを勧められるようになることを強く信じていた。